不満の矛先は人じゃない

こんにちは。

今日はこの国に引っ越し、この国で働き、毎年やってくる、

夏休み争奪戦について。

この国で働いていて驚くのは、皆の休みへの意欲、執着。

普段おおらかな皆も、休みの日程だけは全く譲りません。

そして大揉めする１つが、夏休み。

この国では３週間休むので、ほぼ一か月いなくなります。

そして、日本では考えられませんが、ここでいつも問題児なのが課長です。

彼女はいつも、１月の頭に夏休みのリクエストを出してきます。

７月の夏休みです。

そのメールが今年も、送られてきました。

１月に夏休みの計画なんて誰も立てていないので、彼女は毎年一人勝ち。

一番人気の７月を取ることに、毎年成功してるんですね。

毎年このメールを見て、私はイライラちゃんです。

本当自分勝手ね、人のこと考えられないのね、課長なのに自己中ね。

不平等で、理不尽な世の中ね。

今日は、まだ手放しきれてないこの感情をどうやって手放すか、

ここで実践してみようと思います。

まずは自分の中で渦巻いている感情を全部言葉にして、

自分の感情を肯定していきます。

なんでイライラしているのかな？

いつも彼女が一番最初に休みのリクエストを出す。

早すぎるリクエストに誰も反論できない。

不平等で、理不尽で、自己中だと思う。

★そうだね。怒っていいよ。彼女がしていることは自己中心的行為だもの。

反論できないの？

夏休み予定なんてまだ立ててないから、彼女のリクエストに合意も反対も出来ない。

反論できないというより、今言えることはないって感じ。

★そうだね。でも不平等であるということは主張していいんだよ。

不平等を主張しない別の理由がありそうだね？

チームの皆はおおらかだから、

いつも夏休みを最初にかっぱらっていく課長に何も言わないし、

まだ予定ないから構わないって言ってる。

つまり、私が不平等を主張すると、

私だけが不満を抱いてる心の狭い奴になってしまう。

★皆と意見は違っていいし、どんな意見でも意見は主張していいよ。

つまり、

１、彼女への不満

でもその不満を押し殺そうとしてる自分がいる。

なぜなら

２、人と比較した結果、自分への劣等感

３、不満を抱いた自分への自己嫌悪、罪悪感

が入り混じってるから。

ただイライラしたなと思ってたけど、これだけの感情が混在していましたね。

私の心の素直な反応は１だけ。後付けの２，３は私の妄想。

２、劣等感と３、自己嫌悪を妄想だと再認識し、思考を改め、１にだけ着目。

私は不満なんだ。まずはそれだけ。

不満を抱いた自分を否定しない。不満でいいよ。

ただ不満がある時、心の中に誤解が潜んでいます。

蔑ろにされた、あの人は意地悪を言った、そんな思い込み。

そんな思い込みに気付いてあげるだけでも、不満は弱まっていきます。

それでも不満がなくならない時、不満には２種類あります。

対人、もしくは対あり方、システムへの不満。

対人であれば、自分の中の誤解を解くだけで、弱まります。

対システムであれば、改善できるか伝えるのも手です。

ただここで、伝える時に大事な事。

私は不満を感じている理由を３つ挙げてます。

不平等、理不尽、自己中。

この中で伝える時に焦点を当てるのは不平等だけです。

理不尽と自己中は彼女の人柄を指す言葉なので、

それに焦点を当てたまま話すと、皆が嫌な気持ちになる会話になりかねません。

また言ったことへの罪悪感や、そこからの自己否定にも繋がります。

そもそも他人はコントロールするものじゃない。

人も私も、ありのままでいいんです。

ここで本当に伝えたいのは、不平等であるシステムについてです。

そこを明確に分けておくと、伝えやすいし、

間違って相手を否定しちゃうということを避けられますね。

伝えて、それでもどうにもならないなら、それはもう私の問題じゃない。

私の問題は、自分の不満を受け止めて、誤解を解いて、

システム的な問題を解決するために行動するのか、しないのか、それだけ。

あとは手放すだけ。

もし伝えない事を選んだなら、それもそれ。

私がそう選んだなら、不満はないよね。

いいや、私は空いてるところで。

いつ休んでも、私なら最高の夏休みを送れるって思ったんだよね。

そんな選択も素敵だね。

これはDiscussionが苦手な日本人に通づるものがありますね。

システムについて不満を訴えるのか、

それをした人について不満を訴えるのか。

システムについて訴えるべきですよね。

人は変わらない。変えるものじゃない。

変えたいなら、自分が変わる。

よかったです。明日伝える前に、この事実に気付けて。

心はもうイライラしていません。

もやもやが取れたなら、それは答えにたどり着いた証です。

絡み合っていた糸がほぐれた証です。

こんな風にして毎日、心と向き合っています。

Rea🐈🍷